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認知症予防支援相談士監修

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お知らせ Infomation

 アルツハイマー病の治療薬「アデュカヌマブ」の有効性と問題点

2021年6月7日、アメリカの製薬会社バイオジェンと日本のエーザイが共同開発したアルツハイマー病の治療薬「アデュカヌマブ」が
アメリカ食品医薬品局(FDA)で迅速承認されました。病気の進行に直接介入する根本治療薬としては初めての承認となり
日本でも大きなニュースとなっています。アデュカヌマブは「脳内に蓄積したアミロイドβ(アルツハイマー型認知症の原因物質)を減らし
認知機能の低下を穏やかにする効果が期待できる」と言われています。FDAに承認されるかどうかは去年から噂になっていました。
正直、承認されて私もびっくりしました。認知症に携わる者にとっても素晴らしい事で大変嬉しい出来事です!
認知症患者や家族、医療・介護者の皆さんも喜んでいます。
ただ、薬の有効性など多くの問題があり専門家や業界関係者の間で物議を醸しているようです。
その問題点をわかる範囲でまとめてみました。

1.FDAの諮問委員会メンバー11人の内、承認に反対が8人いた(賛成:1人、保留:2人、反対:8人)
2.承認はあくまで条件付き承認であり、今後の治験結果次第では承認を取り消す場合もある
3.承認に必要な条件を一部満たしていないが、病気の必要性や今後の期待を込めて承認されたともいわれている
4.薬による一時的な副作用の割合は30%(頭痛、錯乱、めまい、吐き気、むくみなど)
5.認知機能の低下のスピードを抑える効果は22%(医学的に22%だと高い数字)
6.薬代だけで約600万円(アメリカで保険適用無しの場合)
7.日本では現在申請中(結論は2022年予定)

これ以外にも解決しなければならない問題点が多くあるようです。
ただ、個人的には治療薬となることを期待しています。現在ではアルツハイマー病などの認知症を抑える特効薬はありません。
少しでも希望があるのであれば今後も治験を続けていってほしいと思います。

 脳トレーニングの効果はあるのか

方針イメージ

科学的には脳トレーニングが認知機能の改善に効果があると実証されている訳ではありません。
ですので、脳トレーニングに批判的な科学者もいることは確かです。
なのに、多くのメディアや書籍で脳トレーニングは認知症予防に効果があるとされています。
それは、多くの臨床試験や何百という学術論文で、脳トレーニングによる認知力に対し、重大な影響について示されています。

アメリカでは、脳トレーニングの10年後に認知症のリスクを約50%軽減されたとの調査結果もでています。
これは今までのどの薬剤よりもはるかに効果的だといわれています。

認知機能の改善に必要なトレーニングは最低でも週に3日は必要といわれています。

 認知症予防にはどのようなものがあるのか

認知症予防の手段として、生活習慣の改善(食事、睡眠、運動など)、 社会性(人とのコミュニケーション)
認知機能の強化(脳トレーニング)などが一般的にいわれています。 どれか一つをすればいいの? 
いいえ、すべてが重要ですのでやってください! でもなかなか実践できないのが人間です・・・
ですので、少しずつで構いません。目標を設定して少しずつ実践していきましょう!

まずはこのホームページで認知機能の強化をおこなってください!

最近話題の「リコード法」(アルツハイマー型認知症の治療法)では、認知症を悪化させる36個の要因があるといわれています。
36個の要因をすべて改善するのはとても大変ですが、改善は必要なことだと私も思って います。一つずつでも改善していきましょう。

 認知症の原因は

はっきりとした認知症の原因はよくわかっていないのが現状です。
ただ、最新の研究でアルツハイマー型認知症の原因は、脳の中でアミロイドベータタンパクといわれる線維性のタンパク質が過剰に蓄積し、
続いてタウタンパクが神経細胞内に蓄積して神経細胞を壊すと考えられています。

次の図は、アルツハイマー型認知症になる過程をあらわしています。青い線は認知症にならない方を、オレンジの線は認知症になってしまう方をあらわしています。
認知症にならない方も認知機能は加齢とともに少しずつ低下していきます。認知症になってしまう方は急激に認知機能が低下して認知症を発症してしまいます。

アミロイドベータタンパクの蓄積が原因といわれ、
アミロイドベータタンパクは認知症を発症する20年ぐらい前から徐々に溜まってきます。


※MCIとは軽度認知障害といい、認知症になる手前の段階のことをいいます。

                  

 認知症患者の推移は

     

このホームページにこられる方は、認知症についてはある程度の知識があると思いますので、説明は省かせていただきます。
認知症患者の推移としましては、2025年にはMCI(軽度認知障害)も含めた認知症患者は700万人とか、800万人になるとか…
高齢者の4人に1人は認知症になるといわれています。

認知症の主な疾患としては、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体形認知症、ピック病などのようなものがあります。
そのなかで、約6割をアルツハイマー型認知症が占めているといわれています。

単なるもの忘れと認知症のもの忘れの違いは次の図をご覧ください。